【じんわりと心温まる】おすすめの面白い小説part5
前回のおすすめはこちらから
https://masu1999.hatenablog.com/entry/2020/04/18/120010
今回はこちらを紹介します!
木皿泉さんの「昨夜のカレー、明日のパン」です!
この作品は2014年本屋大賞第二位をとった家族に関する感動作品なんですが、設定がかなり興味深いです。
7年前に夫・一樹を亡くしたテツコと、一樹の父・ギフの暮らしが主な話となるのですが、この二人は今も同じ屋根の下で一緒に暮らしています。
普通に考えたら、なかなか凄いことですよね。
しかも、テツコには岩井さんという新たな恋人がいるにもかかわらず、ギフとの暮らしを続けているのです。
しかしこれにはテツコなりに、そうするしかない理由がありました。
そしてテツコとギフは一樹の死をどう乗り越えるのか、というお話になっております。
身近な人の死が作品で取り上げられているので暗い話になるかと思いきや、決してそうではなく周りを暖かな雰囲気が覆ってるような作品であったと思います。
また、テツコとギフの周りの人との関わりも重要になってきて、その周りの人たちがなかなかにキャラが立っていて面白いです笑
そのような人たちもテツコやギフに影響を与えていくんですけどね。
人っていつ死ぬかなんてその時までわからないのと同様に、人は何に影響され何に気づくかなんて、その時までわからないのです。だからこそ、希望を持って生きていかないといけないんだなとこの作品を読んで思いました。
この、「昨夜のカレー、明日のパン」というタイトルにもそんな意味が込められている気がしました笑(これは完全に僕の解釈です笑)
この作品を読み終わった時には、心がじんわり温まって、明日からも強く生きよう。そう思えるような作品になっていると思います。
ページも300ページ未満ということで、さらっと読むことができます。それでいて、身近な人の死について考えることができる貴重な作品であると思いますので、皆さんもぜひご覧ください!
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