【驚異の3冠!】おすすめの面白い小説part9
前回のおすすめはこちらから
今回紹介するのはこちら
米澤穂信さんの「満願」です!
この作品はですね、
「このミステリーがすごい!」1位 (2015年)
「週刊文春ミステリーベスト10」1位 (2014年)
「ミステリが読みたい!」1位 (2015年)
と、あらゆるミステリーのランキングで1位を獲得しているんです!
また山本周五郎賞も受賞しています。
この年はこの「満願」が賞レースを引っ張っていってたと言っても過言ではありません。
そんな本作ですが、内容はそれぞれ独立した6つの話による短編集です。
それぞれ軽く、本当に少しだけあらすじを書いていきます。
「夜警」
殉死した新人刑事はその時の行動を世間から称賛されたが、ベテラン刑事は彼に違和感を抱き、真相に迫るお話。
「死人宿」
自殺者志願者がこぞって訪れる宿に遺書の忘れ物。これは誰のものなのか。
「柘榴」
美しい母から生まれた姉妹はもちろん美しい。
まともに働かない父と母の離婚を機に起きた親権に関する出来事。
「万灯」
海外での仕事に自信を持っていた彼が、現地のリーダーと対立。さらに、同じ日本から別の企業まで現れる。彼はどのように壁を乗り越えるのか。
「関守」
都市伝説の記事を書くことになってその場所に訪れた彼とそこで出会ったばあさんとの出来事。
「満願」
男はお世話になった女性の弁護を担当していた。以前は裁判を一緒に戦っていたのだが、あることがきっかけで、控訴を取り下げ、刑を受けることに。その理由とは。
この6つは全て、人の奥底にある汚い欲が関係しており、それぞれの物語の最後に欲が見えてくることで物語の本質が見えてきます。
ちょっとサイコパスちっくかな?
ゾワっとする恐怖があります。
僕のおすすめは、「夜警」と「万灯」です!
個人的にこの2つがラストの衝撃が凄かったので。
それぞれ独立した短編なので、自分の読みたいところから読むことができます。
好きなものを最初に食べるタイプなら、「夜警」から読むのもありですし、最後に食べるタイプなら、それ以外を先に読むのもありだと思います!
短編1作、100ページに及びませんが、読み応えがしっかりあって、満足感バッチリです。
言ってしまえば、1冊の小説で6冊読んでいるような感覚になります!
短編集の可能性を感じずにはいられない。
そういう作品でした!
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