【タイトルにも騙される…】おすすめの面白い小説part7
前回のおすすめはこちらから
https://masu1999.hatenablog.com/entry/2020/04/24/120046
今回紹介するのは
歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を想うということ」です!
いや〜騙された…笑
この作品には気持ちいいほどに騙されました笑
『「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして。』
この何気のない、ちょっと悪く言えば読んでもあまり惹かれないあらすじの本作。
だけれど、読んでみると実力は凄まじい。
脱いだらすごいパターンなんです笑
そうはいっても、実は僕、読んでいる途中に怪しいなと思い当たる節があって疑いながら読んでいたんですね。
やはり、ミステリーは好きなジャンルなので、たくさんの読んだ経験からここが怪しい!と…
ついに、終盤に差し掛かった時、もう自分の考えに確信を持っていました。そして結局、僕の疑っていたことが見事に当たっていたではありませんか!
その時、作品に対する驚きが半減したと同時に謎を見破ったぞという優越感に浸ろうとした、
その時!!!!!!!!
その時ですよ、
なんと、その奥にはさらに大きな驚きが待っていたのです。
無防備の顎にアッパーをもらったとでも言いましょうか…
あの、どんでん返しさんと正面衝突事故を起こしてしまいました。
つまり、完敗というわけです笑
著者の手のひらの上で転がされている様な感覚を味わうことに…笑
あー恥ずかしい…笑
途中で、先にタネがわかってしまった(と騙されていた笑)僕が作品の心配をしてしまったのが恥ずかしすぎる!
しかもすごいことに、その驚きを生んだのは著者の書き方というよりは完全に読者の思い込みによるものということ。
ミスリードを誘う様な、あからさまな書き方はしていません。
どちらかというと、普通の文字を読んだ読者が勝手に勘違いしてくれたところに、普通の文字でさらに補強をすると言ったところでしょうか。(言葉にするの難しい!)
また、読み終わってみて、タイトルも上手いなと感じました。ちょっと長くて頭に残りやすいので、どこか頭の片隅にタイトルを置いてでも読むといい様にやられます笑
そして最後は、騙された爽快感もありつつ、内容にもすっきりできるので読後感最高です!
ここまで説明されたら読むしかないでしょう!
もし、読んだ方がいらっしゃったらぜひブログやTwitter(@masutabi1999)にコメントしてみてください!
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あ、ちなみに作内での重要な一文をブログ内に紛れ込ませてみたので、読み終わったらもう一度このブログを読んでみてくださいね!
一度読んだ方は気付くはずです!